2000年11月23日〜2000年12月21日まで

日  付 タ イ ト ル
2000年12月 8日 木星を撮影
2000年12月 4日 IC434 馬頭星雲を撮影
2000年12月 1日 NGC891 M1を撮影
2000年11月29日 デジカメで木星撮影

2000年12月 8日(金) 晴れ 透明度◎ シーイング△

ST−237という冷却CCDカメラをお借り出来たので木星でテスト撮影です。外観はST−5Cと同じなのですが、画素数が多い・レンジが若干狭い等の違いがあります。前日と含めて2日間テストしたのですが、7日はうす雲を通しての撮影でしたので露光時間のテストのみ行い、モノクロ0.15秒・RGBは0.5秒から0.6秒という数字をつかみました。そして本番。月との離角が15度とあまり良い条件ではありませんでしたが、良い画像が撮れたとおもいます。冬でも撮れるんだな!と再認識しました。
木星の中心やや右下に写っているのはCCDチップ上のゴミです。お借りしたカメラなので掃除する訳にもいかず、そのまま処理してしまいました。フラット撮れば良かったのですが、手抜きです。
望遠鏡 NGT−12 + XP8mm 拡大撮影法
カメラ ST−237
露光 R…0.5秒×7コマ
G…0.5秒×7コマ
B…0.5秒×7コマ
コメント L画像を含めてLRGBにしたかったのですが、LのS/N不足の為に諦めました。レンジが狭い(12ビット)なので露光時間を決めるのに苦労しました。気を緩めるとすぐにオーバーになります。ただ、画素が30万画像オーバーある事と、ST−5C並みの超高感度故に、時間的分解能が上がり、冬でもココまで撮影出来ました。いやいや恐ろしい冷却CCDカメラでした。

2000年12月 4日(月) 晴れ 透明度◎ シーイング△

今日は昨年失敗した馬頭星雲に再チャレンジです。南中高度は決して高くなく光害地では難敵です。私の場合、南中高度が低い=主砲が使用不可なので、ますます難敵です。ベランダのロスマンディー赤道儀にMT−200を載せてのチャレンジです。先日出来た街灯を避ける為に、先ずベランダの手すりに暗幕を掛けて望遠鏡に街灯が直接当たらないように工夫しての撮影です。昨夜は23時頃に既にベランダが凍っていました。今年一番の寒波です。しかし途中で曇る事無く無事に撮影終了。しかし、終了時点でトンだヘマをやらかしていた事に気付く。馬頭を撮影する時、モノクロ画像は赤フィルターを入れる方が綺麗に写るのですが、そいつを忘れていたのです。仕方が無いので、撮ったモノクロ画像とR用の画像をミックスしてモノクロ画像を作っちゃいました。トホホでした。
猛烈に明るい街灯の横で、20cmの口径でもここまで撮影出来ました。この環境でもやれば出来る事を再確認しました。
望遠鏡 MT−200 1200mm ロスマンディーZ赤道儀
カメラ ST−8E 7800秒露光
露光 L…600秒×5  3000秒 ビニング無し
R…600秒×4  2400秒 2×2ビニング
G…600秒×2  1200秒 2×2ビニング
B…600秒×2  1200秒 2×2ビニング
トーカイTYPE3フィルター使用・カメラー温度−25度
コメント GとBは露光をかけても余り写らないので合成時に演算で調整しました。手抜きと言えば手抜きですが、眠気に負けました。

2000年12月 1日(金) 晴れ 透明度◎ シーイング△

本格的に撮影再開です。今日はNGC891とM1が対象です。まず、NGC891です。先日とても明るい街灯が2基ついたので、光害カットフィルターを着けて撮影です。しかし、ガイド星が見つからない。思った以上にカットフィルターの難しさを痛感しました。M1は2000mmで狙うために1.4倍テレコンを装着し、その際フィルターを外しました。通常夜に、焦点距離を変える事は、滅多にしないのですが、さすがに今夜は例外です。M1を拡大したい意図もありましたが。それと、フォースシュー赤道儀の子午線通過時のトラブルですが、今夜も100%再現。アレはある意味楽しいです。トラブルと言っても、ようは望遠鏡のウエイトが東から西に変わる際にバランスを崩すという案件で、当たり前と言えば当たり前なのですが…。NGC891の際、時計とニラメッコしてカウントダウンしたら、見事に数秒の誤差で赤道儀が誤動作起こしました。
望遠鏡 NGT−12 1420mm NGT−12 1.4テレコン 2000mm 
カメラ ST−8E ST−8E
露光 L…600秒×4
R…1500秒 2ビニング
G…1500秒 2ビニング
B…1800秒 2ビニング
L…600秒×4
R…600秒×3 2ビニング
G…600秒×3 2ビニング
B…600秒×3 2ビニング
コメント NGC891は露光をかけた割に写りがイマイチ。光害カットフィルターが如何に難しいかおわかり頂けたでしょうか。

2000年11月29日(水) 晴れ 透明度◎ シーイング△

何ヶ月ぶりの夜の撮影だろう。第二子出産・長男の風邪をもらって寝込む等バタバタしている間に惑星が天高く上る季節になってしまった。出遅れた上に気圧配置は冬型。とてもじゃないが真剣に撮影する気が起こらない。こんな日はデジカメでお気楽に撮影でもしてみようか。そうそう、夕方に月と金星のランデブーを撮影した。もちろんデジカメで。露光もへったくれもなく、適当に撮ったので、後でパソコンで見てガックリ。露光オーバーでした。
望遠鏡 NGT−12 ナグラー7mm
カメラ CoolPix990 CoolPix990
露光 8Sec F4.0 1/4秒を8枚コンポジット
コメント デジカメでの木星。難し過ぎる…。おまけにドームは凍るし兎に角寒かった。やっぱり冷却CCDカメラの方が楽だ。家の中からパソコンのエンターキーを叩けば撮れるし。