太陽(2001年 1月第3週)

2001年 1月18日(木) 晴れ時々曇り

デジカメ太陽シリーズ 巨大黒点を追え166

基本的には晴れだが、うす雲があり、とてもじゃないが撮影出来そうではなかった。しかし、昼休みに奇跡的にうす雲がとれた。その瞬間に撮影です。可視光では特に大きな変化無し、と思ったら、東(画面左方向)に一群登ってくる気配が。サイズは不明だが要チェックです。
FC-76
CoolPix990
1/0573秒 F4.0
ミードSP26mm
2×2ビニング
D4+ND2+ND4フィルター
Hαのテスト画像です。

フルディスク撮影です。時々うす雲が通過する条件で、とてもじゃないが良い写真が撮れるはずが無いのだが、大量にコンポジットしたら、それなりに良い写真が。肉眼では寂しい太陽面だったが、写真に仕上げると見えなかった模様まで見えてくる。

スポット撮影。今日みたいな日は、スポット撮影をしても意味が無いと思っていたが、イヤイヤ。コンポジットで決まりですね。
HELIOS1
CoolPix990 F3.5
1/0055秒 x 2
1/0054秒 x 4
1/0056秒 x 2
Or18mm
2×2ビニング
8枚をコンポジット
HELIOS1
CoolPix990 F4.0
1/0060前後 x 6
1/0004秒 x 2
Or18mm
3×3ビニング
8枚をコンポジット
デジカメHα撮影法
少々面倒くさいが、デジカメ撮影としては合格点でしょう。この2ヶ月間色々テストしましたが、この辺りで画質も落ち着きそうです。Hα撮影の秘法。それは、やはりコンポジットでしょう。(当たり前と言えばそれまでだが)スポット撮影のみ、コンポジット画像にスローシャッターの画像を混ぜると、思いの他良い画像が得られる時がある。少ない枚数でレンジを稼げるからだ。ただシーイングが悪い時は、スローシャッター故にシャープ感を損なうので、使い分けが必要だ。レンジを稼げたらこっちのもの。思い切ってアンシャープマスクをかけてみましょう。少々かけた位では画像は荒れないでしょう。これは惑星撮影で培った秘法の応用編でした。

2001年 1月17日(水) 晴れ時々曇り

デジカメ太陽シリーズ 巨大黒点を追え165

若干冬型が緩んだが、今度は雲のオンパレード。撮影を諦めていたが、昼休みにポッカリと雲の切れ間が。透明度も良さそうだ。さっそく撮影開始。時々うす雲が過ぎるが、シーイングもまずまずだ。フルディスクでの久しぶりの良像です。太陽面は、東の方に微小黒点が3群。西の群は、いよいよ西没です。
FC-76
CoolPix990
1/0907秒 F6.3
ミードSP26mm
2×2ビニング
D4+ND2+ND4フィルター
Hαのテスト画像です。

フルディスク撮影です。若干のうす雲?と言うよりは霞みがありましたが、シーイングが良かったのでまずまずの画像です。東の微小黒点3群のエリも写っています。


スポット撮影。シーイングが良かったのでOr12.5mmで撮影したかったのですが、雲が迫ってきたのでアイピースを交換する時間が無く、Or18mmで撮影しました。霞みの為に、単品ではイマイチの画像でしたが、シーイングのお蔭とコンポジット効果で発表出きる画像に仕上がりました。
HELIOS1
CoolPix990 F3.5
1/0073秒 x 2
1/0072秒 x 2
Or18mm
2×2ビニング
4枚をコンポジット
HELIOS1
CoolPix990 F4.0
1/0093秒
1/0094秒 x 2
1/0008秒
Or18mm
3×3ビニング
4枚をコンポジット

2001年 1月16日(火) 晴れ

デジカメ太陽シリーズ 巨大黒点を追え164

今日も猛烈な冬型。シーイングも最悪です。フルディスクのみの撮影です。しかし、南中高度も低く、シーイングも悪い冬。フルディスクですら良像が望めません。こちらもコンポジットするか!?しかし、そうなると、毎日画像処理をしなくてはならなくなる。時間が無い。おまけに太陽面のコンポジットは思いの他難しい。
FC-76
CoolPix990
1/0888秒 F8.9
ミードSP26mm
2×2ビニング
D4+ND2+ND4フィルター
Hαのテスト画像です。

フルディスク撮影です。シーイングは悪いが、透明度は最高でした。絞り優先で撮影して、シャッター速度が安定している事からも、うす雲も、湿気も無い事が想像出きる。普段は撮影していても、デジカメのモニターの太陽面を「モヤ」が通過するのが解るが、それも無し。これでシーイングが良ければ言う事無しなのだが…。


スポット撮影。シーイングが悪く、より低速シャッターになる、Or12.5mmの使用をためらって、Or18mmを優先して撮影したが、結果はOr12.5mmの方が良像でした。Or18mmなら1/100秒オーバーのシャッターが切れるのに、1/30秒ソコソコのOr12.5mmに軍配が上がるのが前から不思議に思っていたが、認識をあらためた方が良いのかも…。
HELIOS1
CoolPix990 F3.5
1/0089秒
1/0090秒 x 4
Or18mm
2×2ビニング
5枚をコンポジット
HELIOS1
CoolPix990 F4.0
1/0028秒
1/0028秒
1/0029秒
Or12.5mm
2×2ビニング
3枚をコンポジット

2001年 1月15日(月) 晴れ

デジカメ太陽シリーズ 巨大黒点を追え163

新たな群が登ってくる気配も無く、またノッペラボーに一歩前進。9月の巨大黒点時も、このような状況から登ってきたので、まだ諦めてはいけません。今ある群が西没する頃、ミレニアム肉眼黒点のエリアが登ってくるので、それを期待しましょう。ただ、入院していて、あの黒点の末を見届けなかったので何とも言えませんが。
FC-76
CoolPix990
1/0856秒 F8.9
ミードSP26mm
2×2ビニング
D4+ND2+ND4フィルター
Hαのテスト画像です。

フルディスク撮影です。4枚をコンポジット後、アンシャープマスクをかけて処理しました。一枚単品では、画像が荒れる為、一切画像処理が出来ませんでしたが、コンポジットでレンジが稼げる分、何とか処理出来そうですね。

スポット撮影も4枚をコンポジットしました。シーイングが悪く、単品では、とても見れた画像ではなかったのですが、こちらもレンジを稼げたので処理する事が出来ました。この方法だと、面倒くさいが、少々シーイングが悪くても画像を公表出来そうですね。
HELIOS1
CoolPix990
1/0083秒 F3.5
1/0086秒 F3.5
1/0084秒 F3.5
1/0084秒 F3.5
Or18mm
2×2ビニング
4枚をコンポジット
HELIOS1
CoolPix990
1/0030秒 F4.0
1/0030秒 F4.0
1/0030秒 F4.0
1/0031秒 F4.0
Or12.5mm
2×2ビニング
4枚をコンポジット

2001年 1月14日(日) 晴れ時々曇り

デジカメ太陽シリーズ 巨大黒点を追え162

可視光では、個々の黒点群が若干成長したような気がする。群別に、真面目に統計をとっていないし何とも言えないが…。黒点群は、チューリッヒ分類でA型からJ型までに分類されます。F型が黒点の王様で…と、本当は、各群をこれらの分類に当てはめて継続的に観察しないと、本当に成長したかどうかは、見極めが難しい物なのです。
FC-76
CoolPix990
1/0889秒 F8.9
ミードSP26mm
2×2ビニング
D4+ND2+ND4フィルター
Hαのテスト画像です。

フルディスク撮影です。今回、コンポジットしてみました。S/Nは向上したが、いつもはやらない画像処理で手を加えた分、結局ノイジーな画像になってしまった。

スポット撮影も、コンポジットしてみました。普通に撮影した画像と、少ない枚数でS/Nを稼ぐため、低速シャッターで撮った画像とをコンポジットしてみました。想像以上に、面白い画像になりました。コンポジットは面倒くさいが、理想に近い画像が撮影出来て満足です。
HELIOS1
CoolPix990
1/0096秒 F3.5
1/0097秒 F3.5
1/0084秒 F3.5
Or18mm
2×2ビニング
3枚をコンポジット
HELIOS1
CoolPix990
1/0111秒 F4.0
1/0111秒 F4.0
1/0015秒 F4.0
Or18mm
3×3ビニング
デジタル2倍
3枚をコンポジット