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2007年9月22日アーカイブ

皆さん、超新星や新星ってご存知ですか?新星って名前がつくんだから、新しい星が生まれたのかな?と思っちゃいますよね。でも残念。超新星や新星は、「生まれた」では無く、「死んでしまった」が正解なのです。

太陽質量の8倍位までの星(恒星)は、その寿命を終える時にプスっとガスを吐いて、ドーナツ星雲のような惑星状星雲になり、その中心には白色矮星が残ります。太陽質量の8倍以上の星は、その最後に超新星爆発という大爆発を起こしてその寿命を終えます。新星は、超新星よりも爆発の規模が1万倍位小さい爆発で、白色矮星に連星の星のガスが引張られて蓄積し、核融合反応を起こし大爆発が起こるとされています。

さて、世界時間2007年9月18.67日に超新星ハンターとして有名な椛島冨士夫さんと西山浩一さんが、M33銀河に「新星」を発見されました。実は学研都市天文台は、今回、発見報告される前に、偶然M33銀河を撮影し、その発見報告前の画像を持っております。超新星や新星の発見は、努力と運次第です。日々撮影し、過去の画像と比較して新しい星が写っていないかを調べる努力と、その撮影したエリアに新しい星が輝く運が必要です。私は超新星・新星ハンターではありませんので、撮影した過去の画像とを比較したりはしません、が、今回、運の方が見方して報告前撮影となったのです。何だかそれが嬉しくて、自分で発見した気分になってしまいました。私の他にも報告前撮影に成功なさった方がおられます。きっと、その方も私と同じような気持ちなのでは?と思いました。

M33_newstar.jpg
2007.09.18.6194UT