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2007年9月アーカイブ

CCDOPSで撮影しよう Vol.1からずいぶんと間があいてしまいましたが、続編、キャリブレーション編です。ホント、お待たせしてすみませんでした。

前回のVol.1では、ピント出しと、通常撮影のところまで説明しました。今回は、ダブルチップを生かしたセルフガイドをする為のキャリブレーションを説明します。

キャリブレーションとは、オートガイドシステムが望遠鏡に命令を出す時に、何秒指示すれば望遠鏡がどの程度動くのかを学習させる事をいいます。オートガイド中に星が逃げようとした場合、逆に動作する命令を出して、望遠鏡がズッと星を追尾する事により、カメラでの長時間露光が可能になります。

0.望遠鏡を撮影したい天体に向けましょう。

1.Vol.1の続きです。先ず、Setupボタンを押して、ActiveCCDをTracking Resolution modeをMediumにします。

ccdops8.jpg

2.約2~3秒位の時間指定で一度露光してみましょう。なぜトラッキングチップの画像を得るかというと、CCDOPSのキャリブレーションはイメージ上の一番明るい星で行われます。なので、なのでイメージ上に似た明るさの星があったり、または明るい星が端っこにあったりすると、キャリブレーション中に間違った星を使ったり、星がイメージから外れてエラーになってしまったりします。キャリブレーションを一発で成功させる秘訣として、

似た明るさの星が無い場所を探す。
明るい星が端っこの時は、少しでも真中にもってくる。

この2つを念頭のおいてキャリブレーションすると成功率がグッとアップします。なので、上記二つの条件を満たす場所を望遠鏡のコントローラーで探します。(探す時に、あまり撮影対象から離れすぎないようにね。)

ccdops9.jpg

3.TrackメニューのCalibrateを実行します。Exposure TimeとXTimeとYTimeを設定します。Exposure Timeは露光時間です。XTimeとYTimeは、星の動きを学習する為にここで指定した秒数赤道儀を動作させて、その時間内に星がどれだけ移動したかを学習します。赤道儀の設定にもよりますが、私のシステムの場合、焦点距離が500mmで20秒、1500mmオーバーで5~10秒って感じです。実際に秒数を入れて動き過ぎる時は小さく、動き足らない時は大きくし、その値を覚えておきましょう。

ccdops10.jpg

4.成功すれば下記のような表示になり、OKでキャリブレーション終了です。エラーが出る場合は、2つのお約束+X/YTimeの指定時間の調整を見直して、成功するまでチャレンジして下さい。

ccdops11.jpg


これでキャリブレーションはOKで、後はTrackメニューのSelfGuideを実行すれば良いのですが、セルフガイドの成功率をアップする為に知っておきたいパラメータを数個ご紹介。TrackメニューのAutoguide Parametersを実行して下さい。下記の画面が表示されます。

Aggressivenessは、標準が10です。ガイドを実行した際に、値が+-を行ったり来たりする時は過修正気味ですので、ここの値を少し下げます。ガイド中はガイドウインドでも変更出来ます。

NoiseFilterは、ガイド中のガイド星のイメージに処理を加えるかの設定です。Low-Passを迷わずに選びましょう。そうする事でガイドチップに突発的な明るいノイズが入った時ににもガイドに粘りが出ます。要するにガイド星のイメージをぼかして判断します。なのでピンポイントのノイズでガイドエラーになる事を軽減出来ます。

Backlashは、赤道儀のバックラッシュの値を秒で指定する事が出来ます。バックラッシュの大きな赤道儀にはお勧めのパラメータです。が、シビアに設定するとハンチング(値が+に行ったり-に行ったりを繰り返す)の元になります。もし使用するのであれば、赤道儀の本来のバックラッシュの値の半分位を目安に設定してみましょう。

Minimum move Maximum moveは、赤道儀に指示を出す最短の時間と最長の時間を設定します。計算上この値よりも短い指示時間が計算された場合、指示を止めます。長い時間が計算された時はこの時間だけ指示を出します。ハンチング防止に有効?かもしれませんが、私はいつも初期値のままです。

ccdops12.jpg

さあ、これでキャリブレーションもマスター出来ました。後は、どんどん撮影して撮影ライフを満喫して下さい。

学研都市天文台アルバムの「太陽」カテゴリーに3枚写真をアップしました。学研都市天文台の前身、「学研都市の空」の時に撮り貯めた太陽画像の中から厳選した3枚です。是非、見て下さい。

学研都市天文台アルバム

20071022_0400S.jpg

ハレー彗星起源の流星群の一つですが、どちらかと言うと暗めの流星が多いようです。今回ピークは21日の22時頃と言われてますが、まだ放射点が東に低い事と月明かりとで、あえて、日付が変わる頃から観察するのもありかなぁ~と思ってます。イメージは22日の4時頃です。

中秋の名月

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中秋の名月の時ってなんでお月見をするんだろう。中国から伝わった?豊作を祈って?色々な説があるようですが、熱帯夜から開放され、初秋の風を肌で感じながら、済んだ空にポッカリと浮かぶ月を眺めているだけで幸せな気分になりますよね。もちろん、お月見団子があれば、もっともっと幸せな気分になりますが…。

中秋の名月以外にも「仲秋」って言葉も聞きますが、この違いってご存知ですか?中秋とは、読んで字のごとく、秋の真中を意味します。旧暦では7・8・9月が秋とされていて、真中の8月の更に真中、そう旧暦の8月15日を中秋と呼びました。仲秋は、秋の真中の月をさし、旧暦8月全体の事を意味します。なので、お月見の時は「中秋の名月」が正解のようです。

さて、今年の旧暦8月15日は、9月25日でした。皆さん綺麗なまん丸いお月様が見れましたか?望遠鏡で覗くと何だか少し欠けているような?そうなんです。お月様の軌道ってとても複雑で、旧暦の15日が満月とは限らないんです。大体月齢13~17に収まっているようで、因みに今年は13でした。

前置きが長くなりましたが、学研都市天文台は9月25日に隣町の精華町、けいはんな記念公園の「観月の夕べ」というイベントのお手伝いに出かけました。このイベント、観月のイベント以外にも、音楽会あり、マーケットあり、カフェあり、そして素晴らしい日本庭園ありのイベントで、学研都市天文台は、観月ブースに望遠鏡を持参して観月のお手伝いをしてきました。主催者発表で2400名のお客様が詰め掛け、観月ブースも大忙しです。小さなお子様からおじいさん・おばあさんまで色々な世代の人たちと一緒にお月様を眺める事が出来、大感激でした。このような場を提供くださった、けいはんな記念公園様に感謝感謝です。

20070925_3S.jpg

20070925_4S.jpg
画像提供:けいはんな記念公園

20070924_0500S.jpg

金星が朝にまわり、最大光度をむかえます。-4.5等星。と言われてもピンと来ませんよね。もし、朝早起きする事があったら、東の空に一際明るく輝いている星があります。それが金星です。直にわかります。惑星ぜんぶ見ようよ☆で金星を見逃している方。大丈夫です。肉眼で見てもOKなので、是非、これを機会に早起きして金星を眺めましょう。望遠鏡で覗く機会があれば、その形にも注目しましょう。丁度三日月みたいな形をした金星を見る事が出来るでしょう。

皆さん、超新星や新星ってご存知ですか?新星って名前がつくんだから、新しい星が生まれたのかな?と思っちゃいますよね。でも残念。超新星や新星は、「生まれた」では無く、「死んでしまった」が正解なのです。

太陽質量の8倍位までの星(恒星)は、その寿命を終える時にプスっとガスを吐いて、ドーナツ星雲のような惑星状星雲になり、その中心には白色矮星が残ります。太陽質量の8倍以上の星は、その最後に超新星爆発という大爆発を起こしてその寿命を終えます。新星は、超新星よりも爆発の規模が1万倍位小さい爆発で、白色矮星に連星の星のガスが引張られて蓄積し、核融合反応を起こし大爆発が起こるとされています。

さて、世界時間2007年9月18.67日に超新星ハンターとして有名な椛島冨士夫さんと西山浩一さんが、M33銀河に「新星」を発見されました。実は学研都市天文台は、今回、発見報告される前に、偶然M33銀河を撮影し、その発見報告前の画像を持っております。超新星や新星の発見は、努力と運次第です。日々撮影し、過去の画像と比較して新しい星が写っていないかを調べる努力と、その撮影したエリアに新しい星が輝く運が必要です。私は超新星・新星ハンターではありませんので、撮影した過去の画像とを比較したりはしません、が、今回、運の方が見方して報告前撮影となったのです。何だかそれが嬉しくて、自分で発見した気分になってしまいました。私の他にも報告前撮影に成功なさった方がおられます。きっと、その方も私と同じような気持ちなのでは?と思いました。

M33_newstar.jpg
2007.09.18.6194UT


2007年9月10日 天王星が衝

20070910_2100S.jpg

天王星が衝をむかえて見頃に入ります。ただ、土星までは良くても天王星からは極端に距離が遠くなり、流石の望遠鏡でも厳しいです。視直径(見た目の直径)は、3.67秒で、木星なら40秒を超える事と比べると、如何に厳しいかがわかっていただけるでしょう。でも、折角です。惑星ぜんぶ見ようよ☆もあることですし、これを機会に…。

宇宙航空開発研究機構が9月2日(予定)に面白い実験を予定している。詳細はここ。難しい事は抜きにして、この実験の何が注目されているかというと、地上からも実験の様子を観察出来る可能性があるって事。上手くいけば、お月様位の発光雲?オーロラ?誰もが経験の無い実験なのでどんな風に見えるか、はたまた見えないのか。それすら不明ですが、兎に角、地上からも観察出来る可能性があるので、注目してみましょう。

打上げ日時:2007年9月2日(日)19時20分(実験時間帯19時05分~19時35分)[8月30日更新]
天候や諸事情により変更になる可能性もあります。観測される方は上記サイトで確認して下さい。

ただ、南の海の上での実験の為、学研都市天文台からはかなり厳しい条件となります。仰角16度南南西の方向になります。南の見通しの良い所で是非観測にチャレンジしてみましょう。