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2008年3月14日アーカイブ

去る3月11日に、土井 隆雄(どい たかお)さんを乗せたスペースシャトル・エンデバーの打ち上げが成功した事は既にニュースでご存知の事だと思う。

さて、このスペースシャトルや国際宇宙ステーションですが、地上から見る事が出来るか否か。

「望遠鏡を使ったら見える!?」

「イヤイヤ、それでも無理だろう。何てったって90分で地球を一周するんだぞ。ビューンって飛んでっちゃうよ!」

とか、考え出すと話のネタは尽きない。

でも、このままでは話が進まない。結論を言おう。

見える」のだ。

それも、「肉眼で見える!」のだ。

望遠鏡で見るのは結構厳しい。ビューンって感じではないが、スーっと飛んでいく。高空の飛行機を少し遅くした位だろうか。これでも望遠鏡にとっては相当速い。赤道儀に人工衛星追尾機能が無いと厳しい。意外とドブソニアンタイプの望遠鏡の方が捕捉しやすいかもしれない。ただ高倍率で形まで見たいとなると、これまた厳しい。

 

【肉眼での見え方】

明るい星がスーっと移動するイメージ。飛行機のように点滅はしない。初めてみると少し不思議な感じがする。そこで人が働いていると考えると、これまた感慨深い。

 

【見える方向】

 問題は、どの時間にどの方向を見れば良いかだ。幸いにもJAXAは、便利なページを用意してくれている。下記のリンクがそうだ。

国際宇宙ステーション・スペースシャトルを見よう

上記のサイトでは、直近10日間の国際宇宙ステーションやスペースシャトルの位置情報が一目でわかるように工夫されている。自分の住んでいるところの近くに「◎」があればラッキーだ。是非、観察しよう。(結構、早朝の時間帯が多いようだ...。夕刻に観察出来れば良かったのだが...。)

 

【明るさ】

明るさは条件によって変わる。学研都市天文台を基準で見ると、22日にマイナス2.5等級で見えそうだ。

Date Mag Starts Max. altitude Ends
Time Alt. Az. Time Alt. Az. Time Alt. Az.
18 Mar 0.8 05:07:13 10 N 05:08:34 13 NNE 05:09:55 10 ENE
19 Mar -0.6 05:28:22 10 NNW 05:30:59 32 NE 05:33:35 10 ESE
20 Mar 0.9 04:16:35 10 N 04:17:47 12 NNE 04:18:59 10 NE
21 Mar -0.5 04:38:15 15 NNW 04:40:12 30 NE 04:42:40 10 ESE
22 Mar -2.5 05:00:08 17 NW 05:02:07 65 SW 05:04:56 10 SE
23 Mar 0.8 03:50:51 15 E 03:50:51 15 E 03:51:32 10 E
23 Mar -0.5 05:22:14 11 W 05:23:52 16 SW 05:25:42 10 S

 

 【写真に撮ろう】

写真に収める事事態はそんなに難しい事ではない。バルブ撮影で露光すれば良い。ただ、「ただの線」として写ってしまう。なので、写真のセンスが問われる。見える方向を把握してロケーションし、地上の景色と一緒に撮影すると記念の一枚になるのではないだろうか...。是非、撮影して、学研都市天文台に連絡して欲しい。

 

【究極の一枚】

このネタをあかしちゃうと旨みも何もあったもんじゃない!ってクレームが出るかもしれないが、今回のミッションで「究極の一枚」が撮れるかもしれない。そう、国際宇宙ステーションとエンデバーのランデブーを撮影する事です。チャンスは2回。ドッキング前と切り離し後。ドッキング前は密かに狙ってましたが、情報不足と悪天候で断念。なので、2回目のチャンス、切り離し後を皆さんと狙ってみたいと思い投稿した訳です。予定通りミッションが進めばミッション15日目に切り離しとなります。切り離し後、運良く日本上空を飛んでくれたら、2本の線が写るはずです。こればかりは、神様とNASAが決める事。切り離し後に自分たちの頭の上を飛んでくれるか否か、一緒に祈りましょう。

では、皆さんの健闘を祈ります。